ROLLS ROYCE “SPECTRE” UNVEILED EVENT
Directed by HIDEYA HOUSE
言わずもがな、『世界最高の車』と称される ROLLS ROYCE (=ロールス・ロイス) が、ブランド史上初となる、待望の 100% 電気自動車 (EV)「スペクター」をリリース。
シンガポールアジア HQ が執り仕切るアジア UNVEIL ツアーの、日本でのお披露目を hideya が統括クリエイティブディレクターとして参画し、HIDEYA HOUSE が direction を担い、同ブランドの新たな幕開けの空間を演出させていただきました。
イベントプランニングから総合演出、ケータリングにインスタレーション、そして空間すべてのエレメントまでを手がけたこのイベントは、まさに HIDEYA HOUSE の世界観そのもの。
日常の生活空間に在る HIDEYA HOUSE のプロダクトたち、一方で世界最高峰の車両を彩るにもふさわしく、ハレの日もケの日も活躍するコレクションであることがお伝えできるのではないでしょうか。
今回はそんな素晴らしい一夜の様子をお届けいたします。
【エントランス】
まるで宇宙空間へ放たれるような、深海へ潜り込むような。異空間へと繋がるエントランスでは、凛としてしかしやわらかい白色がその美しい佇まいを受け注ぎながら各産地で独自の発展を遂げた白磁の最新作『hakujiee』 がゲストの皆さまを迎えます。
日本を代表する左官職人・久住有生の芸術品である左官壁をさらに特別なものに。
hideya が作り出したのは、木工職人・酒井航の手を借りて、丁寧に縁取った『置く壁』という新たなアートピースです。 ゲストの動線に向き合うよう連続して整列している様は、一層の緊張感と高級感を与えています。
この通路を抜けるとようやく会場の全貌があらわれる、という演出はまるで茶室に向かう”露地”のよう。 職人の精神と伝統の融合により創造される久住氏の左官技術は、時間とともに磨かれてきたもの、そして氏自身の創造力が交差し、美の境地を生み出しています。
【メインステージ】
hideya によりハンドペイントされた絵画は、メインステージの前で一際存在感を放ちます。 人の手により生み出されるもの、クラフトマンシップ、伝統と革新へのリスペクト。 鮮明な色と波打つような跡は、モノづくりへの情熱、誕生の瞬間そして喜びを彷彿とさせます。
特別な環境下さえ包み込む、薬師神シェフによる発想豊かで完成度の高いお食事。 空間と融合した素晴らしい品々はシェフの ”状況” や “場所” に応じて、的確にアジャストさせる才能を強く感じるものでした。
【エクスペリエンス】
四季は HIDEYA HOUSE がもっとも大切にするエレメントのひとつ。 陶器で作られた 3rd CERAMICS による風鈴は、形によって異なる音色を奏でます。 小松音響による、真空管の音響システムは風鈴の音に反響して音と照明がやわらかに増幅する仕組み。 日本らしく、夏らしいインスタレーションに来場方がた、しばし立ち止まって眺めていらっしゃいました。
ROLLS ROYCE の VVIP ゲストにのみ提供されたビスポーク・カリグラフィーサービスは hideya が信頼を寄せるお二人のカリグラファー村田瑞記氏、井波麻里衣氏が担当してくださいました。 カリグラフィーで記されたロールス・ロイスによる格言は、その言葉をより美しく、意味のあるメッセージとして伝えます。 人の手で記し、贈る言葉には、大切にする思いやチカラが込められています。